台湾がちょっと気になる

日本のメディアも報じていたけれど、昨日、町村外相が中国側に謝罪したという報道が流れた。日本では、この報道はその後武大偉外交副部長の否定にあったといわれているが、中国のネットではそのことが流れていないようだ。
ただ、その日本側が言う誤報において、李肇星外交部長は日中関係にふれた後で、台湾問題に言及し、この問題は中国の核心的利益と13億人民の感情に関わる問題で、「一つの中国」という例の原則を堅持することは中日関係の政治基盤であり、これに対する理解を求めたとある。それに対して町村外相も承認したということになっている。一応URLを貼っておく。
http://cn.news.yahoo.com/050418/57/2b1o4.html
一方で、唐家璇国務委員との会見の記事が出ているのだが、こちらがだいたい、日本側が伝える李肇星外交部長とのやりとりにそった内容になっている。つまり、村山談話のころから日本側に変化はないという話をしたとされる。そして、こちらでも日本側が台湾独立を支持しないと伝えたことになっている。
http://cn.news.yahoo.com/050418/72/2b227.html
もうひとつ、共同通信社の社長と唐家璇国務委員が会談したときの記録があるのだが、これの内容が、日本のメディアが伝える町村外相とのやりとりに酷似している。まあこれについては、事前に中国の主張が準備されていたというだけで、中国の報道の信用性がどうとか言いたいわけじゃない。おれが気になるのは、こちらにおいても、中日間の主要問題の二番目として台湾問題があげられていることだ。
http://news.163.com/05/0416/20/1HG5GD7E0001124L.html
これはどのように解釈するべきことなんだろうか。釣魚島や常任理事国は台湾よりも後回しにされているのだ。おれ自身、最近までそんなに真面目に中国のニュースを見ていなかったから、これが驚くべきことなのか、それともいつもどおりのことなのか区別がつかないのが残念だ。
デモの主張を見てきた感じでは、台湾のことはほとんど目に付かなかった。ボイコットと、常任理事国、教科書、領土問題などがメインであるように見えたのだ。デモの主張とはまた別の見方をしないといけないのかも知れない。