レスですが

珍しくお早いお越しですね。
まあおれが社会学とかのことを書くのは自分でも無茶だなあという自覚はあるんですが、それを差し引いても、提督氏の日本語はいささか特殊だと思いませんか。おれには分からないところだらけですね。せっかくですからおれの疑問点に解説をしていただきたいのですが。
提督氏はこう言われた。

前回、ウェーバーの話をしたのはそれが基礎だからです。その後、ウェーバーの理論をもとに経済学という学問が生まれ、統計学なんかとつるんで近代経済学を作ってきたという話もウェーバーをご存じなら知っていると思います。

で、おれは「社会学の父だと思います」と書きました。それに対してこうです。

たしかに社会科学の父です。
……しかし、いうまでもありませんが、経済学は社会科学の一つです。

社会学はsociology、社会科学はsocial scienceですよね。この二つは提督氏にとって同じ意味なのですか?社会学に関してきちんとアカデミズムの訓練を受けた人ならコントが最初に来るでしょうが、巷間では社会学の父とも言われているのでおれはあのように書いたのですが。「ウェーバーの理論は経済学に影響した」とかであれば別に問題ないでしょう。しかし「ウェーバーの理論をもとに経済学という学問が生まれ」というのは明らかに言い過ぎではないんですか?
この手の大げさな表現、それこそ「白髪三千丈」的な表現を挙げていくときりがないのでほどほどにしておきますが、もうちょっと厳密に文章を練っていただけませんか。手間がかかって仕方がないんですよ。それもかなり不毛な手間が。
次にレポートについてなんですが、提督氏はこうお書きになった。

要約にあるのはあのレポート後にいろいろな方面に取材して、結果的にあのレポートが暗喩している方向についてまとめたものです。

これはいくらなんでもご冗談でしょう。この会社は建設会社だとありますし、このネクサスという雑誌は「建設産業の明日を問い続ける経営情報誌」だそうですから。レポートの末尾にある「戻る」をクリックすればすぐに分かることです。ほかの研究は知りませんが、少なくともこの雑誌がそこまでやる理由があるとは到底思えません。何を根拠に取材があったと言われるのですか?
同盟強化という目的があるのは明白ですが、レポートが列挙している地域の不安定要因は、ほかにも朝鮮半島インド亜大陸インドネシアがあります。まさかその全てが仮想敵国だとおっしゃるのですか?それはいくらなんでも大げさだと思うのですが。ついでに、レポートの外交の項目には日米の共通の利害関係の一つとして、

中国が地域の政治・経済に積極的な役割を果たすように促すこと。この件に関する米日の対話の続行。

とありますね。抽象的な内容ですが、少なくとも敵対関係とは思えないものです。入り口だとおっしゃるこのレポートからでは、中国がそれらの不安定要因の中でとりわけ重要なもの、新冷戦構造とまで呼べるようなものだという意味を読み取ることはできません。むしろその「いくらでも」「でてい」る「研究書」を指摘していただけると助かるのですが。
今日は疲れたのでこの辺で。まだ続きますので、提督氏がお返事をくださるご意思がおありでしたら、まずはおれが書き上げるのをお待ちください。