北京最後の夜

その割には荷造りしかしていない。いくら自分では買い物を控えたつもりでいても、やっぱり物は溜まっていく。
もうちょっと体力があればきちんとした謝辞や別れの言葉を向けたい人はいくらでもいるし、そうしたことを書きたいところだけど、今日はちょっと無理。ただただ、中国で出会ったすべての人々に感謝することしかできない。いいことばかりでは当然無かったけれど、それでもおれにとってはいい街だった。
今日の午前中には、迎えに来てくれる友人の車で空港に向かう手はずになっている。夜の七時過ぎには日本に着いていることだろう。