友人が来た

最近はちょっと生活が乱れ気味で朝もぐうたらしてる日が多かったのだが、さすがに今日は早めに起床、準備を整えて部屋を出た。タクシーを拾って首都空港へ向かったのはちょうど11時くらい。飛行機の到着予定時刻は12時、普通なら一時間もあれば首都空港にたどり着けるはずなので余裕十分である。ところが道路は予想よりもはるかにすいていて、日頃の渋滞が嘘のようだ。結局11時半には空港に着いてしまった。時間は30分、料金は66元、新記録である。
これまでにも二回首都空港を使っているが、昼間に空港を見たのは今回が初めてである。おれが今年の9月に北京に着いたときよりもずっと人が少ないのは季節のせいなのだろうか。テレビを見ながら彼の到着を待つこと40分あまり、久しぶりに見た彼は何も変っていない。タクシー乗り場へ向かう途中で例によって黒車の客引きに追いまわされる。今日の奴は特別しつこかった。料金表を持っているので見てみると380元と書いてある。バカにするのもたいがいにしてもらいたいものだ。
とりあえず彼を宿泊先の某大学の寮にチェックインさせる。おれの大学でも寮をホテルとして使えるのだが、いささか高い。そのため近隣の別の大学の寮を、その大学に通う知人に頼んで確保してもらっていたのだ。その後食事へと向かうが、時間が中途半端なせいで中華の店には入れなかった。情けないがファーストフードで我慢してもらう。今日の北京はとりわけ風が冷たい。ひとまず彼の部屋に避難して明日以降の予定を相談して、それから羊肉のしゃぶしゃぶで夕食。辛いやつを注文したら思っていたよりもはるかに辛いものが出てきてしまった。
現時点で中国にいるにも関わらず、おれと彼の話題は日本にいたころと少しも変らない。お互い長い付き合いのせいで、会話の効率がすこぶる良い。久しぶりに自分の言葉を話した気がする。
宿泊費を除いて、今日の費用は全部おれが払ってやった。当然、帰国してから日本でおごらせるつもりである。