半年前はおれが見送られた

また日記の更新をさぼってしまった。バレンタインデーで盛り上がってたとか、別れを惜しむには更新する時間さえ勿体無いとか考えてたわけではなくて、単純に大学に戻るのが遅くなってしまっただけなんですが、まあ言い訳はほどほどにして。
今日は彼女が帰国する。ところが今朝はまたも雪、しかもそれなりに激しい。飛行機は朝9時ちょうどくらいに出発の予定だったので早起きしたのに、それでも間に合うかどうかおれも心配したくらいだった。朝早いとはいえ、普段なら簡単につかまるタクシーが今日はなかなかつかまらない。悪天候のせいに違いない。このあたりから彼女は既にそわそわして落ち着かない。そのころおれは、むしろ乗った後のことを心配していた。
雪でもこちらの自動車はチェーンなど巻かないし、だからといってスタッドレスタイヤをはいているわけでもない。別に中国人が特別無謀だということでもない。雪が降ればみな慎重に運転する。そこを気にしていたのだ。実際は、交通量の多い道路は雪が解けていたのでさほどスピードを落とさなかった。しかし、空港に着くまでに三件くらいの事故現場を目撃し、別の意味で心配になる。
空港に着いたころには雪は更に激しくなっていて、これで飛べるのかと本気で案じられたが、一時間ほど遅れただけで無事に離陸した。朝食抜きで空港に来たせいで空腹だったおれは、彼女を見送ってから喫茶店に入ってコーヒーとクロワッサンを注文した。これで50元近い金を取るのはどう考えてもあほらしいが、こういう理性が吹き飛んでるときでもなければ食べないものだからと自分に言い聞かせる。
大学に戻ると一日中パソコンをいじってた。新しいPCを自分色に染めていくのは楽しいのだが、トラブルも絶えない。もっともそのせいであまり孤独を感じずに済んだ。腹を立てる対象があると内省しないので、精神の平衡を保つうえでは非常に都合がいい。
今回はそれほど遠出はしなかったけれどそれなりにあちこち行ったので、明日はそのあたりのことを少し書く予定。