九評共産党について調べてみたのだが

今日で連休も終わり。警戒されたデモもなく、そうなると余計に旅行に行き損ねたことが悔やまれる。残り少ない留学期間、旅行に行けるのもあと一度か二度だろう。帰国してしまったら中国旅行なんてできるかどうか分からないし、今のうちに行けるところは全て見てしまいたいくらいだ。
ところで、どうやら「九評共産党」関係の単語を検索してこの日記にたどり着く人が多いようだ。おれも気になったので検索をかけてみたのだが、作業能率が恐ろしく悪い。グーグルで検索して、ヒットしたサイトを一つ読んで、次を読もうとするともう「サーバーが見つかりません」と来る。プロキシを使うとまた繋がるのだが、それもわずか数分後には「サーバーが…」となる。頭に来てプロキシを変えながら粘ってみたが、結局大した情報は得られなかった。検閲は立派に機能しているようだ。
そんなわけで戦果は乏しいのだが、そんななかでも注目すべきものが一つもなかったわけじゃない。中国語が読める人は、この香港の掲示板を読んで欲しい。
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広東語と思しきところや、恐らくはネット上の特殊な用法らしいものが混ざっているせいで、おれにも全ての文章の意味が取れるわけではないけれど、おおよそのところは理解できる。香港では地下鉄などで例の「大紀元時報」を無料で配布しているようで、ほかにも大陸からの旅行者が集まりやすい観光地などで同様の活動を行っているらしい。彼らが法輪功となんらかの繋がりがあることはもはや否定できないようで、新唐人電視台というテレビ局も法輪功の宣伝活動を行っているという。ちなみに香港では法輪功のほかに統一教会もフリーペーパーによる宣伝を行っているようだ。組織的な宣伝活動は最近かなり盛んになっているらしい。「大紀元時報」の一般的な記事はともかく、こと政治関連の記事は誇張が多く、中共にあまり良い印象を持っていない人間であっても信用するのは難しいという意見もあった。
おれも以前、向かいの部屋の台湾人YMに日本語版大紀元サイトに掲載された「台湾で脱党者がデモ」という記事を見せたことがあるのだが、彼は首をかしげていた。聞いたことが無いというのだ。
大紀元が報道するのは反共産党的なニュースが圧倒的に多いわけだが、とりわけ大陸で起きた事件だといって報道する内容について、普通の読者はその真偽を確認することができない。それはまさしく大陸の報道が規制されているがゆえに不可能なわけで、共産党の自業自得と言ってしまえばそれまでだが、しかしそれを逆手にとって大紀元が事件を捏造してもよいということにはならない。とりあえず、大紀元が報道する記事の内容そのものについては警戒する必要がある。日本には中共憎しの一念から大紀元が流すニュースを喜んで引用する輩がいるようだが、最低でもその報道の真偽に対してはもう少し慎重になったほうがいい。

*1:リンクがうまく貼れていない可能性がありますが、おれ自身では確認できません。検閲やプロキシの不都合のせいか、それともリンクが失敗しているのかが判別できないのです。正しく貼られていれば大紀元関連のツリーに直接いけるはずなのですが。もしも日本からリンクを辿ってみて失敗していることが確実になりましたらコメント欄にお知らせください。別の方法を試してみますので。