イブ

まず、21日のことを簡単に。21日のところに書いてもいいけれど、誰も気付かないだろうからこっちに書きます。
頤和園に行った。友人が見たいと言うので、二人でバスに乗って頤和園へ。予想よりもはるかに広い。頤和園のバス亭を降りた直後に地図を売っていたのだが、あのときは無視してしまった。今度来るときには地図を買う事を決意する。おれは用事があったので、友人を一人で頤和園に放置して大学に戻った。
それと、天津から友人が来ていて驚いた。来られなくなったと聞いていたので、本当に予想していなかったのだ。彼女も交えて三人で食事。注文を取りにきた重慶出身の小姐は南方なまりがきつくて、ヒアリングにかなり苦戦した。その後彼女の友人二人と合流して三里屯へ。行ったことが無いのに案内役を引き受けてしまい、おおいに恥をかく。どうにかたどり着いた三里屯は、事前の予想よりも寂しい感じだった。そういえば后海にもまだ行ったことがない。取り壊し中で、建物が瓦礫に変りつつある路地で見つけたバーで軽く飲んでから帰宅。
で、今日のことを。今夜はクリスマスイブ、この数日の雪もまだまだ残っており、一応ホワイトクリスマスである。店に入ると店員がサンタの帽子をかぶっていたりとそれなりに華やかだ。中国に来てまで山下達朗とかワムを聞かされるとは思っていなかった。1月1日はともかく、クリスマスは中国でも正式な祭日としての地位を確保しつつあるという。ある若い中国の友人は彼女にマフラーを貰うことになっていると言っていた。
おれはおれで、そんな世間とは関係なく授業に出たり中国語の勉強をしたりして過ごした。友人は今日も一人で別行動、だいぶタフになってきたようだ。夜には哲学系の学芸会があるというので軽くのぞいてみたが、日本では高校生か中学生に相当するノリではしゃぐ学部生たちに圧倒されて二時間ほどで逃げ出す。おれは逃げ出せる身分だから気楽だが、天津の友人は自らが劇に参加しなければならないというから同情を禁じえない。
明日は南京行きの切符を買わなくては。新年は上海で迎えることになる予定だ。