再び盧溝橋へ

今日は友人が上海へ発つ。その前に彼の希望で盧溝橋に行く事になった。午前中に雑用をこなしていたら結局午後になってしまったが、今日を逃すと行ける日がないので無理を承知で出発した。盧溝橋そのものも見物ではあるが、盧溝橋に至る道中の町並みも見ごたえがあることに気付く。こういってはあれだが、収入の低そうな町並みなのだ。通り沿いにならぶ露店、小さな商店、レストラン、理髪店などを見ていると、ここが北京から数十分の距離だということを信じられなくなる。
久しぶりに見る宛平城は、先日までの雪がまだ残っていてなかなかの眺めだ。永定河は以前のように干上がったままだったけれど、城壁の補修はすでに終わっていた。軽く橋を見てから紀念館へ。展示内容については特に変化無し。南京行きを控えているせいか、おれの目はどうしても虐殺に関係のあるところに向けられる。
予想通り時間が足りなくなった。おかげで館内で上映されている映画を見損ねた。警備員が「映画をやってるんだが、もう見たか」と言わなかったらそのまま素通りしてしまったのではないだろうか。ほかにも、紀念館で働いてるとおぼしき小姐もおれたちに映画を見るように勧めてくれる。彼らはおれと友人が日本人だと知ったらどんな顔をしたのだろう。彼らの親切が痛い。どうせ映画の内容は日本の蛮行に決まっているからだ。
帰路は渋滞に巻き込まれて一苦労。加えて、大学まであと少しというところでタクシーのタイヤがいかれてしまい、別のタクシーを捜す羽目になった。
しかも、友人を大慌てで北京駅まで送り届けたあとにバスで大学まで戻ろうとしたら、今度はバスが故障で走れなくなった。まさか、一日に二回も乗っている車が壊れるとは思っていなかった。くやしかったが再度タクシーを探して大学へ。めんどうなことこの上ない。
旅行の準備も、年賀状書きも終わっていない。いっそのこと上海で年賀状を書いてしまおうか。