飲みまくってきた

知り合いの院生が博士論文を書き上げて卒業ということで、送別会をやってきた。卒業する本人は今夜の列車で出発しなければならないというので酒量を控えていたし、かつ途中で帰ってしまったのだが、おれも韓国人留学生も中国人学生も容赦なく飲みまくった。あー、いい気分だ。
あ、明日からまた天津に行ってきます。

「政冷」から「政治氷河期」へ移行したそうですが

北京での暮らしには一点の影響もなく、今日もいつもどおりの日常生活を送った。デモのような比較的大規模な騒ぎが起きたときでも、普通の中国人はしばしば「民衆には関係ない」と言う。彼らの言うことは当たっている。おれも含めて、自分の生活に直接関わる事柄のほうが数段重要なのであり、そして現在はそうした日常にすら影響を及ぼすような大きな騒動が起こっているわけでもなく、平穏そのものだ。
呉儀副首相のドタキャンは、当事者の二国はもとより世界のメディアであれこれと論評を招いているようだけど、かといって北京で再度反日の機運が高まってまたデモが起きるなどということはない。知人の日本人は今東北三省に旅行に行っている。あれだけ日本軍と因縁のある土地でありながら、いささかも問題ないそうだ。
一言で言えば、北京は平和だ。メディアの騒ぎを眺めていても馬鹿馬鹿しささえ感じてしまう。

とりあえず一つ片付いた

授業が一つ終わった。普通の学生はこのあと試験に備えるわけだが、おれはテストなど関係ない。残りの授業もまもなく終わるだろう。一年なんて本当に短いものだ。
今日の授業は午後からで、食事が終わった学生はぽつぽつと教室の近くに集まって老師が教室の鍵を持って現れるのを待つわけだが、中国人学生は基本的に空いている別の部屋でおしゃべりしている。おれも含めて、同じ授業に出ている留学生はたいてい別の場所にいて授業の開始を待つ。おれと一人の韓国人は喫煙者のため教室に入らない口実があるとも言えるが、おれがそれを言い訳にしていなかった証拠はない。そしておれたちがタバコを吸っていれば自然と両国の留学生が寄ってきてしまう。最大の問題はやはり語学なのだ。
今日はたまたま資料を整理しなければならず、空き部屋でおしゃべりしている中国人学生にまじって座っていたのだが、やはり雑談のヒアリングが一番厳しい。あらかじめ内容が予測できる授業と違い、どんな内容がでてきてもおかしくない状況で十全に意思の疎通ができるほどの語学力はおれにはない。今ならば理解できる部分も増えたから気楽なものだが、以前ならそんな中に座っている度胸はなかったし、彼ら中国人学生たちが気を使ってくれるのが分かったりするとなおさらいたたまれない気分になっていたことだろう。
今は昔のおれじゃない、と思えるようになったころには授業が終わる。例外はあるにせよ、彼らと授業で会う機会は今後基本的にない。彼らとの関係そのものがなくなるわけではないけれど、何気なく一緒にいる、という貴重な時間を活かしきれなったのではないかという悔いは残る。

いくらなんでも間空けすぎですね

あと二日経ったらまた真面目に書こうと思います。二日間で片付く問題も、逆に全然解決しない問題もあるわけだけど、そんなことを言っていてもしかたないですし。うかうかしてると帰国の時期が来てしまう。

九評共産党について調べてみたのだが

今日で連休も終わり。警戒されたデモもなく、そうなると余計に旅行に行き損ねたことが悔やまれる。残り少ない留学期間、旅行に行けるのもあと一度か二度だろう。帰国してしまったら中国旅行なんてできるかどうか分からないし、今のうちに行けるところは全て見てしまいたいくらいだ。
ところで、どうやら「九評共産党」関係の単語を検索してこの日記にたどり着く人が多いようだ。おれも気になったので検索をかけてみたのだが、作業能率が恐ろしく悪い。グーグルで検索して、ヒットしたサイトを一つ読んで、次を読もうとするともう「サーバーが見つかりません」と来る。プロキシを使うとまた繋がるのだが、それもわずか数分後には「サーバーが…」となる。頭に来てプロキシを変えながら粘ってみたが、結局大した情報は得られなかった。検閲は立派に機能しているようだ。
そんなわけで戦果は乏しいのだが、そんななかでも注目すべきものが一つもなかったわけじゃない。中国語が読める人は、この香港の掲示板を読んで欲しい。
*1
広東語と思しきところや、恐らくはネット上の特殊な用法らしいものが混ざっているせいで、おれにも全ての文章の意味が取れるわけではないけれど、おおよそのところは理解できる。香港では地下鉄などで例の「大紀元時報」を無料で配布しているようで、ほかにも大陸からの旅行者が集まりやすい観光地などで同様の活動を行っているらしい。彼らが法輪功となんらかの繋がりがあることはもはや否定できないようで、新唐人電視台というテレビ局も法輪功の宣伝活動を行っているという。ちなみに香港では法輪功のほかに統一教会もフリーペーパーによる宣伝を行っているようだ。組織的な宣伝活動は最近かなり盛んになっているらしい。「大紀元時報」の一般的な記事はともかく、こと政治関連の記事は誇張が多く、中共にあまり良い印象を持っていない人間であっても信用するのは難しいという意見もあった。
おれも以前、向かいの部屋の台湾人YMに日本語版大紀元サイトに掲載された「台湾で脱党者がデモ」という記事を見せたことがあるのだが、彼は首をかしげていた。聞いたことが無いというのだ。
大紀元が報道するのは反共産党的なニュースが圧倒的に多いわけだが、とりわけ大陸で起きた事件だといって報道する内容について、普通の読者はその真偽を確認することができない。それはまさしく大陸の報道が規制されているがゆえに不可能なわけで、共産党の自業自得と言ってしまえばそれまでだが、しかしそれを逆手にとって大紀元が事件を捏造してもよいということにはならない。とりあえず、大紀元が報道する記事の内容そのものについては警戒する必要がある。日本には中共憎しの一念から大紀元が流すニュースを喜んで引用する輩がいるようだが、最低でもその報道の真偽に対してはもう少し慎重になったほうがいい。

*1:リンクがうまく貼れていない可能性がありますが、おれ自身では確認できません。検閲やプロキシの不都合のせいか、それともリンクが失敗しているのかが判別できないのです。正しく貼られていれば大紀元関連のツリーに直接いけるはずなのですが。もしも日本からリンクを辿ってみて失敗していることが確実になりましたらコメント欄にお知らせください。別の方法を試してみますので。

日記くらい毎日書きたいものなんだが

あんまりきちんとしたことは書けませんが、とりあえず普通に生きてます。日本のメディアはデモ関連の報道をしなくなっているようだけど、それはこちらが平穏だということだ。おれ個人について言えば、先日久しぶりに日本人であることを理由にいやな目にあったのだが、別にあの程度のことはいつでも起こり得る。その日の夜にタクシーの運転手に向かって「おれたち日本人をとりまく状況は良くない」と言ったらすぐさま「特に影響ないだろう」と流された。確かにそう思う。
DVDを買った。ハウルの動く城と、そのついでに懐かしさに負けて17枚組みの宮崎駿作品集。当然どっちも海賊版だ。合わせて145元はお買い得だと思う。多少の問題はあるが、普通に見るくらいなら大丈夫だ。ハウルは映画館で撮影したもの(席を立つ人影が入ってる)だけど、それにしてはブレも無く、基本的には良く撮れている。どうやって撮ったのだろう。最近は日本もうるさいらしいから、税関で発見されると面倒なことになるかもしれない。